機能・特長

表示基材とは

日本製紙パピリアの「表示基材」は、水を媒介させることにより色や文字が発現する当社独自の製品です。その機能を利用して、文字や数字の学習用紙、コースターなど、さまざまな分野で利用されています。

機能

「表示基材」のひとつである「急乾帳」は、紙の表面に特殊な加工を施してあります。表面の層には、細かいデコボコがあり、反射を起こして白っぽく見えます。そこに水をつけると、光が透過するため、下地の色が透けて見えます。水が乾くと、白っぽい表面に戻り、反復使用が可能です。

〈表示基材の変化の様子〉

※経過時間は目安であり、条件によって違いがあります。

特長

  1. 水をつけた筆やペンで、絵や文字が書けます。
  2. 数分で表面が乾きますので、反復使用が可能です。
  3. 表面に絵や文字を印刷することができます。
  4. 文字、絵柄などの加工が自由であるため、様々な図柄で展開できます。

特性・Q&A・用途例

特性

表示基材には水筆用紙、急乾帳があり、また、その応用例として水像紙、水像フィルムがあります。

〈表示基材の種類〉
種類寸法(mm)
水筆用紙CA赤、黒、緑240×335
金・書く・字240×335
水筆用紙T赤、黒900×600
急乾帳赤、黒、緑、ピンク、ブルー500×700

Q&A

印刷はできますか?

オフセット印刷をはじめとする、あらゆる印刷に対応します。

どんな加工ができますか?

普通の紙ですから切って使うこともできますし、様々な形態に仕上げることができます。
文字や絵柄などの印刷も自由自在です。

何回くらいくり返して使えますか?

故意に表面を削らなければ500回くらいはくり返して使えます。

どんな素材にも加工できますか?

はい。紙から不織布、プラスチック、無機金属などのシートにも、加工することができます。

子供がなめてしまっても大丈夫ですか?

重金属などは含まれておりませんが、誤ってなめるなどの行為をされた場合は洗い流してください。

用途例

  • 習字練習用キット
  • 文字、数字学習用用紙
  • コースター
  • ステッカー

使用例

水筆用紙

水をつけた筆などで紙の表面に絵や文字を書くと、はっきり浮かび上がって見えます。紙の表面が乾くと絵や文字は跡形もなく消え、繰り返し使用することが可能です。学習教材をはじめ、様々な用途が考えられます。

商品名:水でお習字セット
会社名:株式会社 呉竹

コースター、ステッカー

表示基材を活用した、楽しいコースター。
飲み物を入れたグラスを置くと、水滴がしみて色が変わります。他にも、濡れると文字が浮かびあがるステッカーなどに使用できます。

※経過時間は目安であり、条件によって違いがあります。

検査基材

肌から取った皮脂量を調べるための検査基材にも活用されています。他にも医療や介護の分野での使用が考えられます。

お問い合わせ先

日本製紙パピリア株式会社 機能品部
TEL 03-6665-5880