環境調和紙の特性・Q&A・用途例

特性

混抄紙とラミネート紙があります。

〈表1 環境調和紙の紙質〉
 坪量(g/m²)厚さ(µm)引張強さ 縦(KN/m)引張強さ 横(KN/m)
混抄紙24900.70.4
ラミネート紙1051005.03.0
開発品例。上記数値は標準値であり、保証値ではありません。

Q&A

Q. 生分解性プラスチックとは何ですか?
A. 自然界において、微生物が関与して環境に悪影響を与えない低分子化合物に分解されるプラスチック(高分子及びその添加物)を指しています。
Q. なぜ、土壌中で生分解するのですか?
A. 土壌中にはバクテリアやカビといった微生物が多数存在しています。これらが分解酵素を分泌し、水の力を借りて、生分解性プラスチックの結合の輪を切断。その断片が微生物の体内に取り込まれて分解されます。
Q. 分解して何に変わるのですか?
A. 最終的には、水と炭酸ガスに分解しますので、環境中に残留しつづけることがありません。
Q. どのくらいで分解しますか?
A. 一ヶ月も経過すれば、50%程度分解が進行します。しかし、同じ製品でも使用環境(微生物の量など)により分解速度は異なりますので、あくまでも目安とお考えください。
Q. 混抄紙およびラミネート紙を焼却した時、有害物質は発生しないのですか?
A. 焼却してもダイオキシンなどの有害物質は発生いたしません。しかも、一般のプラスチックに比べて低い熱量で焼却できるので、焼却炉を傷めることもありません。
Q. 価格が高いのですが、今後の見込みは?
A. 現状では生分解性プラスチックの価格が高いことによります。今後、需要の増加とともに生分解性プラスチックの生産量が増大していけばコストダウンが期待できます。

用途例

混抄紙
  • 家庭用生ゴミ水切り袋
ラミネート紙
  • 害虫くん蒸用シート
  • 農業用マルチシート
  • 粘着テープ
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