環境調和紙の機能・特長
環境調和紙とは
現在、紙とポリエチレンを代表とするプラスチック類を組み合わせた、各種の複合素材がいろいろな分野で使用されています。しかし、これらはプラスチック部分が生分解しないため、環境中への残留が大きな問題となっています。
そこで、日本製紙パピリアは環境調和を目的として、地球に優しい「環境調和紙」を開発しました。
生分解性プラスチックとパルプ及び紙を組み合わせ、自然界で容易に生分解し、かつ従来の紙とプラスチック複合品の代替となり得る物性と加工適性を兼ね備えた地球に優しい製品に仕上げました。
機能
混抄紙
生分解性プラスチックを繊維状にして、パルプに混ぜて抄紙した製品です。紙の持つ風合いや通気性と、生分解性プラスチックのもつヒートシール性や耐水性が、組み合わされた新しい生分解性素材です。
生分解性を阻害する接着剤を使用せずに、ヒートシールだけで簡単に接着できるので、袋類や耐水性、通気性を要求される用途に最適です。
ラミネート紙
加熱溶融した生分解性プラスチックを紙の上へフィルム状に押し出して貼合した製品です。耐水性やヒートシール性の他に、ガスバリア性が要求される袋類や農業資材用途に最適です。
〈ラミネート紙の構造〉


〈生分解の進行〉※1


〈土壌中での経時分解写真〉※2












※1、2 ラミネート紙(商品名:ミクスト®)の土壌中における生分解度を示した一例です。
特長
- 土の中で生分解し崩壊します。
- 耐水性があります。
- ヒートシール性があります。
- 混抄紙は高い通気性があります。