光までもコントロールしました。

光が屈折しなければ、向こうが透けて見える。
これが「表示基材」のキーテクノロジーです。
どんなに透き通ったガラスのコップでも、私たちはそのカタチを見ることができます。ピカピカに磨かれた窓ガラスも同じです。
コップや窓ガラスの周辺には空気があります。光は空気の中を通って、ガラスの中を進もうとしますが、ガラスの表面で光は折れ曲がってしまうために、まっすぐ進むことができません。そのために、光が屈折して、その存在が目立ってしまうのです。透明人間になるためには、光を屈折させないカラダを手に入れなければなりませんね。
光が2つの違った物質の中を通る時、その境目で、光は折れ曲って通ります。ところがサラダ油を満たした水槽に、耐熱ガラスを入れると、その姿があたかも消えたかのように見えにくくなります。光が境目でほとんど屈折しないためです。
この光の屈折こそ、これからご紹介する日本製紙パピリアの「表示基材」のキーテクノロジーになりました。
「表示基材」は、水をつけた筆などで基材表面に、絵や文字を書くとはっきり浮かび上がって見えます。表面が乾けば、絵や文字は消えるので、何度でも使用することができます。
この特性をご覧になった多くの方が「表面の薬品と水が化学反応を起こしているのではないか?」と考えるようですが、そうではなく光の屈折を応用しているのです。

すりガラスは水に濡れると向こうが見えます。
「表示基材」も濡らすことで、下地を見せているのです。
では、水で文字が浮かび上がって見えることと、光の屈折とどう関係があるのでしょうか。そのしくみを簡単にご説明します。すりガラスを思い浮かべてください。このガラスは、表面がザラザラして曇っていますね。ところが、表面が水で濡れると、透けて向こうが見えるでしょう。これは、光を反射していたガラスの表面が平らになり、反射したり屈折したりせず光が通るためです。
煉瓦が雨に濡れると、濡れた部分だけ色が濃くなります。これも、水に濡れたことで、すりガラスと同じ現象が起き、煉瓦本来の色が見えるのです。
この現象をヒントにして、日本製紙パピリアは「表示基材」という特殊な基材を開発しました。鮮やかな色の紙の表面に、すりガラスや煉瓦と同じしくみの加工が施されており、その表面が水で濡れることで、光が下地の紙まで屈折せずに届き、隠されていた下地の色が鮮やかに見えるために、水をつけた筆で書いた絵や文字が浮かび上がります。

遊び心をくすぐるだけではありません。
創造力をくすぐる紙でもあるのです。
屈折を調節することで、下地を見せる簡単なしくみを応用して、お客様のご要望に合わせた革新的な「表示基材」が次々に誕生しました。
遊び心をくすぐるだけでなく、暮らしに役立つ様々なことができる紙なのです。
「表示基材」以外にも水をテーマとして、溶ける「水溶紙」、吸う、保つ「吸保水紙」という全く異なる機能を実現した日本製紙パピリアの技術は新たな機能を追求していきます。

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